« 2010-07-07 | トップページ | アイズ »

2010年7月 8日 (木)

クロスファイア


 宮部みゆき原作の小説を映画化。まだCG全盛期ではない割にはよくできていたと思う。

 青木淳子(矢田亜希子)は、パイロキネシスを使う能力者の家系であり、母親から「あなたは怒ってはいけない、お友達の側に 寄っちゃ駄目、その力を使っては駄目なの」と言われ続けて育った。そのため社会人になってからも他人と関わる事が出来ず、同僚からも陰口を言われる女性と なってしまった。そんなとき、同僚の多田一樹(伊藤英明)と出会い、親交を深めていく。

 しかし、彼女が得た束の間の幸せは、ゲーム感覚の女子高生轢殺事件を繰り返す不良少年グループに多田の妹が殺害されてから終わりを迎える。彼らは殺人を犯したにも拘らず、リーダー格の小暮昌樹(徳山秀典)の父親のコネと、証拠不十分だということで無罪放免となっていた。怒れる多田は包丁を持って小暮を襲うが、淳子が制止し「木暮達は私が殺す」と宣言する。彼女は、面白半分で人を殺し、自らを「時代の英雄」とうそぶく小暮達に対して激しい「怒り」を覚えてい たのだ。

 やがて、淳子は自らに近づく対犯罪組織「ガーディアン」のメンバー木戸浩一(吉沢悠)の助けによって、犯人グループの少年達に容赦なき制裁を加える。生き残った小暮を追う淳子を、女子高生轢殺事件 を捜査していた石津ちか子(桃井かおり)と牧原(原田龍二)が追う。少年時代に弟をパイロキネシス能力者の少女に殺された牧原は、犯人がパイロキネシス能力の保持者であると見る。やがて「ガーディアン」の暗部が露呈され、事件は意外な結末へと収束していく。

 小説版でもこの映画でもそうなんだけど、青木は周囲に能力がバレるとすぐに姿を消してしまう。筒井康隆の七瀬三部作の七瀬(人の心を読めるテレパス能力を持つ)も同様だ。特殊能力を持つ人が社会にうまく溶け込んで生活して行くことは実はすごく難しいことなのではないかと思う。カウンターになる敵が社会に堂々と姿を見せている場合は別だけどね。

 この映画は一応小説を一部踏襲しつつ、オリジナルの話となっている。どちらかというと小説の方がドラマチックだが、映画も決して作りは悪くはない。

 特典としてVFX効果について解説されたコンテンツがある。3DCG全盛の昨今、なかなか貴重なコンテンツであるといえる。

 あと、一部焼死体とか出てくるのでグロが苦手な人は注意。そうでなければまあまあ面白い。

矢田亜希子若い。変なのと結婚しちゃったせいでいろいろ、ねえ…
041216_fire_02

|

« 2010-07-07 | トップページ | アイズ »

映画・テレビ」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 2010-07-07 | トップページ | アイズ »